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  1. 陸前高田市議会 2022-02-24
    02月24日-01号


    取得元: 陸前高田市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-01
    令和 4年  第1回 定例会           令和4年第1回陸前高田市議会定例会会議録議事日程第1号             令和4年2月24日(木曜日)午前10時開議日程第1         会期決定                              日程第2         会議録署名議員の指名                        日程第3         例月出納検査及び定期監査の結果報告                 日程第4         市長の施政方針演述                         日程第5         教育長の教育行政方針演述                      日程第6  報告第1号  (仮称)陸前高田市ピーカンナッツ産業振興施設新築工事変更請負契約に             関する専決処分の報告について                    日程第7  議案第1号  人権擁護委員の候補者の推薦について                 日程第8  議案第2号  人権擁護委員の候補者の推薦について                 日程第9  議案第3号  市道路線の廃止について                       日程第10  議案第4号  市道路線の認定について                       日程第11  議案第5号  23災1170号市道誂石線誂石橋橋梁災害復旧工事変更請負契約締結について日程第12  議案第6号  横田地区宿舎跡地農地復旧工事変更請負契約締結について       日程第13  議案第7号  陸前高田市被災市街地復興整備事業変更業務委託契約締結について   日程第14  議案第8号  令和3年度陸前高田市一般会計補正予算(第9号)           日程第15  議案第9号  令和3年度陸前高田市下水道事業特別会計補正予算(第1号)      日程第16  議案第10号  令和3年度陸前高田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)   日程第17  議案第11号  令和3年度陸前高田市漁業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)   日程第18  議案第12号  令和3年度陸前高田市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)     日程第19  議案第13号  令和3年度陸前高田市介護保険特会計補正予算(第4号)       日程第20  議案第14号  令和3年度陸前高田市水道事業会計補正予算(第3号)         日程第21  議案第15号  陸前高田市附属機関設置条例の一部を改正する条例           日程第22  議案第16号  陸前高田市個人情報保護条例の一部を改正する条例           日程第23  議案第17号  陸前高田市国民健康保険税条例等の一部を改正する条例         日程第24  議案第18号  陸前高田市溜池の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例    日程第25  議案第19号  陸前高田市漁港管理条例の一部を改正する条例             日程第26  議案第20号  陸前高田市市営住宅条例の一部を改正する条例             日程第27  議案第21号  陸前高田市市営住宅併設店舗に関する条例の一部を改正する条例     日程第28  議案第22号  陸前高田市ピーカンナッツ産業振興施設条例              日程第29  議案第23号  令和4年度陸前高田市一般会計予算                  日程第30  議案第24号  令和4年度陸前高田市下水道事業特別会計予算             日程第31  議案第25号  令和4年度陸前高田市農業集落排水事業特別会計予算          日程第32  議案第26号  令和4年度陸前高田市漁業集落排水事業特別会計予算          日程第33  議案第27号  令和4年度陸前高田市国民健康保険特別会計予算            日程第34  議案第28号  令和4年度陸前高田市後期高齢者医療特別会計予算           日程第35  議案第29号  令和4年度陸前高田市介護保険特別会計予算              日程第36  議案第30号  令和4年度陸前高田市水道事業会計予算                日程第37  請願第1号  再審法(刑事訴訟法の再審規定)の改定を求める意見書提出を求める請願に             ついて                               日程第38  請願第2号  加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的支援制度創設について       本日の会議に付した事件   ~議事日程第1号に同じ~出 席 議 員(17人)  議 長  福 田 利 喜 君          副議長  大 坂   俊 君  1 番  木 村   聡 君          2 番  松 田 修 一 君  3 番  大和田 加代子 君          4 番  小 澤 睦 子 君  5 番  伊 藤 勇 一 君          6 番  畠 山 恵美子 君  7 番  中 野 貴 徳 君          8 番  蒲 生   哲 君  9 番  伊 勢   純 君          10番  鵜 浦 昌 也 君  11番  佐々木 一 義 君          12番  菅 野 広 紀 君  13番  大 坪 涼 子 君          14番  藤 倉 泰 治 君  16番  伊 藤 明 彦 君欠 席 議 員(1人)  15番  及 川 修 一 君説明のため出席した者  市     長  戸 羽   太 君      副  市  長  舟 波 昭 一 君  教  育  長  山 田 市 雄 君      政 策 推進室長  村 上 幸 司 君  総 務 部 長  戸 羽 良 一 君      福 祉 部 長  千 葉 恭 一 君  兼 総 務 課 長                 (兼保健課長)  兼選管事務局長  市 民 協働部長  佐 藤 由 也 君      建 設 部 長  菅 野   誠 君  兼 ま ちづくり                 兼 建 設 課 長  推 進 課 長                 兼復興支援室長  消  防  長  戸 羽   進 君      教 育 次 長  細 谷 勇 次 君  兼 防 災 局 長                 (兼管理課長)  兼 消 防 防 災  セ ン ター所長  財 政 課 長  黒 澤 裕 昭 君      福 祉 課 長  佐々木   学 君                          兼地域包括支援                          セ ン ター所長                          兼被災者支援室長  子ども未来課長  千 葉   達 君      市 民 課 長  山 本 郁 夫 君  税 務 課 長  伊 藤 芳 光 君      商 政 課 長  木 全 洋一郎 君  観 光 交流課長  村 上 知 幸 君      農 林 課 長  大 友 真 也 君  兼スポーツ交流                (兼農委事務局長)  推 進 室 長  水 産 課 長  菅 野 泰 浩 君      都 市 計画課長  髙 橋 宏 紀 君  上 下 水道課長  髙 橋 良 明 君      会 計 管 理 者  中 山 雅 之 君 (兼水道事業所長)  防 災 課 長  中 村 吉 雄 君      消 防 次 長  及 川 貴美人 君 (兼防災対策監)                 (兼消防署長)  学 校 教育課長  関 戸 文 則 君      監査委員事務局長 吉 田 志 真 君  兼教育研究所長  兼 学 校 給 食  セ ン ター所長  財 政 課 主 幹  菅 野   優 君職務のため出席した議会事務局の職員  事 務 局 長  熊 谷 重 昭        局 長 補 佐  山 口   透  主     任  石 川 聖 恵    午前10時00分 開   会 ○議長(福田利喜君) これより令和4年第1回陸前高田市議会定例会を開会いたします。  出席議員は17人で、定足数に達しております。  なお、欠席する旨の届出は15番、及川修一君であります。 ○議長(福田利喜君) 直ちに本日の会議を開きます。 ○議長(福田利喜君) 日程に入るに先立ち、諸般の報告をいたします。  報告事項は、お手元に配付いたしました議長事務報告のとおりであります。  以上をもって諸般の報告を終わります。 ○議長(福田利喜君) これより議事に入ります。  本日の日程は、お手元に配付いたしました議事日程第1号によります。 △日程第1 会期決定 ○議長(福田利喜君) 日程第1、会期決定を議題といたします。  本件に関し、委員長からの報告を求めます。議会運営委員会委員長、菅野広紀君。    (議会運営委員会委員長 菅野広紀君登壇) ◎議会運営委員会委員長(菅野広紀君) 議会運営委員会からの報告をいたします。  今期定例会の運営につきまして、去る2月21日、本委員会を招集し、協議いたしましたので、その概要を御報告いたします。  今期定例会で審議いたします案件は、市長提出の報告1件及び議案30件並びに議長提出の請願2件であります。  一般質問は、13人の議員から通告がなされております。  したがいまして、会議の進め方でありますが、第1日目の本日は、まず市長の令和4年度施政方針について、また教育長から令和4年度教育行政方針についてそれぞれ所信表明を受けます。  次に、報告第1号の専決処分1件を議題とし、提案理由の説明を受け、質疑を行います。  次に、議案第1号及び議案第2号の人事案件2件を一括議題とし、提案理由の説明を受け、委員会付託を省略し、それぞれ審議、表決いたします。  次に、議案第3号及び議案第4号の執行前提案2件を一括議題とし、提案理由の説明を受け、委員会付託を省略し、一括して審議、表決いたします。  次に、議案第5号から議案第7号までの執行前提案3件をそれぞれ議題とし、提案理由の説明を受け、委員会付託を省略し、それぞれ審議、表決いたします。  次に、議案第8号から議案第30号までの補正予算案7件、条例案8件及び新年度予算案8件の計23件を一括議題とし、提案理由の説明を受け、議事の順序を省略し、議長を除く全議員で構成する予算等特別委員会を設置し、本23件の議案審査を付託いたします。  次に、請願2件を所管の委員会に付託いたします。  散会後、全員協議会を開きます。  全員協議会閉会後、総務、教育民生及び産業建設の各常任委員会を開き、所管事務調査を行い、散会といたします。  各常任委員会散会後、広聴及び広報の各小委員会を開き、付託事件調査を行い、散会といたします。  明25日から27日までは、議事の都合及び休日のため休会といたします。  28日は、5人の議員による一般質問を行い、延会といたします。  延会後、会派代表者会を開きます。  3月1日は、議事の都合により休会といたします。  2日は、4人の議員による一般質問を行い、延会といたします。  3日も4人の議員による一般質問を行い、これを終結し、散会といたします。  散会後、予算等特別委員会を招集し、正副委員長の互選を行い、散会といたします。  4日は、予算等特別委員会を開き、付託された補正予算案及び条例案の審査を行い、散会といたします。  5日及び6日は、休日のため休会といたします。  7日は、本会議を開き、予算等特別委員会委員長からの審査結果の報告を受け、補正予算案及び条例案について表決し、散会といたします。  本会議散会後、予算等特別委員会を開き、付託された新年度予算案の審査を行い、散会といたします。  8日及び9日も予算等特別委員会を開き、付託された新年度予算案の審査を行い、散会といたします。  10日は、予算等特別委員会を開き、付託された新年度予算案の審査を行い、これを終結し、同委員会を閉会といたします。  予算等特別委員会閉会後、諸課題調査検討委員会を開きます。  11日から13日までは、議事の都合及び休日により休会といたします。  14日は、総務、教育民生及び産業建設の各常任委員会を開き、付託された請願審査及び所管事務調査を行い、散会といたします。  15日は、午後1時30分から復興対策特別委員会を開き、付託事件調査を行い、散会といたします。  復興対策特別委員会散会後、市政調査会理事会を開きます。  16日は、広聴広報特別委員会を開き、付託事件調査を行い、散会といたします。  17日は、議事の都合により休会といたします。  18日は、午後1時30分から本会議を開き、予算等特別委員会委員長からの審査結果の報告を受け、表決いたします。  次に、常任委員会からの請願審査の結果報告があった場合には、これの採否を決します。  次に、議員または委員会等からの発議があった場合は、これを審議、表決いたします。  最後に、議員派遣に係る案件があった場合は、議決をいただき、閉会といたします。  閉会後、全員協議会を開きます。  全員協議会閉会後、市政調査会を開きます。  市政調査会閉会後、広報小委員会を開き、付託事件調査を行い、散会といたします。  以上のことから、今期定例会の会期は、本日から3月18日までの23日間といたした次第であります。  議員各位の特段の御協力をお願い申し上げ、議会運営委員会の報告といたします。 ○議長(福田利喜君) お諮りいたします。  ただいまの議会運営委員会委員長の報告のとおり、今期定例会の会期は本日から3月18日までの23日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 御異議なしと認めます。  よって、今期定例会の会期は本日から3月18日までの23日間と決定いたしました。 △日程第2 会議録署名議員の指名 ○議長(福田利喜君) 日程第2、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において、2番、松田修一君及び15番、及川修一君を指名いたします。 △日程第3 例月出納検査及び定期監査の結果報告 ○議長(福田利喜君) 日程第3、例月出納検査及び定期監査の結果報告を行います。  本市監査委員から令和3年11月、12月、令和4年1月及び2月執行の例月出納検査の結果及び令和3年10月及び12月実施の定期監査の結果について、お手元に配付いたしました報告書写しのとおり報告がありました。  以上をもって例月出納検査及び定期監査の結果報告を終わります。 △日程第4 市長の施政方針演述 ○議長(福田利喜君) 日程第4、市長の施政方針演述を行います。  市長から令和4年度施政方針につき、所信表明方の申出があります。  よって、これを許します。市長。    (市長 戸羽太君登壇) ◎市長(戸羽太君) 本日ここに、令和4年第1回市議会定例会が開催されるに当たり、今後の市政運営並びに令和4年度の主要施策について、所信の一端を申し上げます。  東日本大震災の発生から間もなく11年を迎えようとしております。  震災で犠牲となられた方々に改めて哀悼の誠をささげるとともに、いまだ行方が分からず探し続けておられる御家族の御心中をお察し申し上げる次第であります。  そして、国内はもとより、世界各国の皆様から継続的な御支援をいただいておりますことに対しまして、陸前高田市民を代表して心から感謝の意を表すところでございます。  これまで、国、県をはじめとする関係機関の御支援と、全国各地の自治体等から多くの職員派遣をいただき、ハード整備は、ほぼ完了のめどが立ったところであります。  震災から10年の節目の年でもあった昨年は、市役所新庁舎での業務の開始、本年秋頃の開館を目指して準備を進めている市立博物館の完成、高田松原津波復興祈念公園の全面での供用開始など、今後の復興完遂に向けたまちづくりをさらに進め、にぎわいの創出と交流人口、関係人口の拡大につなげていく上での基礎を築くことができたものと考えております。  昨年は、東京2020オリンピック、パラリンピック開催の年でもあり、市内でも聖火リレーや関連イベントが行われ、また市民待望の高田松原海水浴場の海開きや三陸花火競技大会が開催されるなど、多くの皆様に本市へと足を運んでいただくことができました。  一方で、新型コロナウイルス感染症の急激な感染拡大により、県内でも県独自の「岩手緊急事態宣言」が発出され、市内でもクラスターが発生するなど、にぎわい創出による産業活性化を進める本市にとっては、特にも大きな影響を受けた1年でもありました。  現在も、第6波の急激な感染拡大により、全国の広い範囲でまん延防止等重点措置の区域指定がされるなど、依然として収束が見通せない中、市民生活や市内経済は非常に厳しい状況に置かれています。  このような中、市民の健康と暮らしを守るため、感染症対策を徹底し、人の流れが抑えられる中においても、事業者の経営継続の支援、消費意欲の喚起、飲食、宿泊の需要回復などの施策を展開し、地域経済の循環を見据えたにぎわいの創出、交流人口、関係人口の拡大を図る取組を進めてまいりました。  国におきましては、新型コロナ対応基本的考え方として、過度に恐れることなく、最新の知見に基づく対応を冷静に、そしてその対応をよりよい方向に柔軟に進化させ、めり張りをつけた対策と息の長い感染症対応体制の強化を図ることとし、その上で、経済を再生させるため、成長と分配の好循環により持続可能な経済をつくり上げる新しい資本主義の実現に向けて全力で取り組むこととして、デジタルを活用した地方の活性化、気候変動問題への対応、全ての人が生きがいを感じられる社会づくりへの取組のほか、農林水産業成長産業化、コロナ後を見据えた観光産業の高付加価値化の推進、そして強い覚悟を持って防災、減災、国土強靱化の強化にも取り組む方針が示されたところであります。  市といたしましては、心の復興に意を用いながら、引き続きなりわいの再生や地域コミュニティの形成支援など、復興完遂に向けた取組を進めるとともに、基本的な感染対策の徹底と感染予防のための新たな生活様式の定着を図る中で、防災・減災というキーワードによる新たなまちづくりの方向性を発信することにより、人の流れを促進させ、新型コロナウイルス感染症の収束を見据えた本市の優位性、特徴を生かした施策を展開してまいります。  そのため、市政運営に当たっては、市民の皆様の御意見、御要望によく耳を傾け、市の現状を把握し、市政運営の課題を的確に捉えるとともに、課題解決に向けての目標、方向性を市民の皆様と共有しながら、協働によるまちづくりを引き続き進めていくこととし、次の3つの項目について、重点的に取り組んでまいります。  第1に、SDGsの推進であります。  令和元年7月にSDGs未来都市に選定されてからこれまで、2030年のあるべき姿の実現に向けて、ユニバーサルデザインまちづくり、地域支えあい交通の導入、新規起業家の支援、新たな高付加価値農林水産業の創出、再生可能エネルギーの普及推進、エネルギーにおける循環型地域づくりなど、社会、経済、環境の各側面における地域課題の解決に取り組んできたところであります。  取組の推進に当たりましては、SDGsに関心を持つ企業、団体、個人の交流、連携、情報交換の場として「SDGs推進プラットフォーム」を立ち上げ、その幅広い活動を推進し、まちづくりの担い手となる人材の育成を図ってまいりました。  既に様々な分野において、それぞれの立場、できる範囲でSDGsに関する取組を主体的に行っていただいているとともに、普及、啓発にも積極的に取り組んでいただいており、こうした取組により「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」の理念が、市民の皆様にも御理解いただき、市内全体に着実に浸透してきているものと感じております。  令和4年度からは、現在、策定作業を進めている第2期の計画に基づき、市民による主体的な取組をさらに推進するとともに、引き続き市民の理解の促進を図りながら、「誰一人取り残さない」持続可能な社会の実現を目指すSDGsの達成に向けてSDGs未来都市計画に掲げる「共生のまち」「交流のまち」「持続可能なまち」の実現を目指し、市民の参画と協働による子どもから高齢者まで誰もが活力と活気にあふれ、次世代を担う子どもたちが誇れる持続可能なまちづくりを進めてまいります。  第2に、にぎわいの創出と交流人口、関係人口の創出、拡大であります。  昨年は、3.11仮設住宅体験館の運用を開始し、年末には、高田松原津波復興祈念公園全面の供用開始を迎えるなど、「防災、減災を学べるフィールド」としての取組を進めることができる環境が整ってまいりました。  こうした震災に関わる施設を活用し、まちづくりに取り組む市内NPO法人等とも連携して体験プログラムを実施することにより、本市の独自性を生かした震災の記憶と教訓の伝承の取組を進めてまいります。  高田松原津波復興祈念公園におきましては、来訪者の移動負担軽減のため、新たな移動手段としてグリーンスローモビリティを導入し、パークガイドによる伝承活動が効果的に行えるよう市観光物産協会と連携した取組を進めるとともに、自動運転技術を活用した新たな移動手段の導入に向けて、将来的な市内公共交通への展開を見据えた実証実験を行います。  また、中心市街地におきましても、観光周遊と市民の日常生活の新たな移動手段としてグリーンスローモビリティの本格運行を開始し、市内企業との連携の下、脱炭素に取り組みながら、地域課題の解決を図ってまいります。  そのほか、本市に関わりがある方との交流を深める企画の実施、ふるさと納電などの仕組みによる「陸前高田思民」制度の充実、SNSを活用した観光資源のPR、本市の魅力の積極的な発信により、関係人口の創出、拡大を図るとともに、感染対策にも配慮しながら、国内外の友好都市をはじめ、支援していただいている自治体、企業とのつながりをさらに深めてまいります。  第3に、産業の振興と雇用創出であります。  新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、本市が進める産業振興の取組に非常に大きな影響をもたらし、市内経済の活性化のための各種施策を実施してまいりましたが、現在も大変厳しい状況が続いています。  長期化する新型コロナウイルス感染症の影響下においても、市民の社会生活、経済活動を支えるため、事業継続の支援や地域内経済循環などの取組を推進してまいります。  また、たかたのゆめ、北限のゆず、米崎りんご、広田湾産イシカゲ貝などの地場産品の高付加価値化によるブランド化に取り組むとともに、これまでの震災復興の過程で築いてきた自治体や企業、団体との関係性を生かし、販路拡大を図ってまいります。  産業の創出の取組としましては、ピーカンナッツ・プロジェクトの具現化、元気な水産業振興プロジェクトの立ち上げなどにより、新たな雇用の創出を図るとともに、商工会と連携し、事業者への事業継続のための適切な支援、新規企業者の発掘、支援、地元での就業、起業につながる魅力発信、企業雇用の支援などによる市内経済の循環を促進します。  次に、新年度予算(案)の総括的な部分について、その概要を申し上げます。  令和4年度当初予算については、「陸前高田市まちづくり総合計画」に掲げる「夢と希望と愛に満ち 次世代につなげる 共生と交流のまち 陸前高田」の創造を目指し、実施計画に基づく事業展開を行うとともに、国の第2期復興・創生期間の2年目であり、心のケア等のソフト事業を中心にきめ細やかな事業実施に努め、復興まちづくり及び産業・なりわいの再生を引き続き強力に推進してまいります。  また、新型コロナウイルス感染症対策につきましては、ワクチンの3回目接種費用等必要な予算措置を行ったところでありますが、今後におきましても国、県等の施策展開を常に注視しながら、感染拡大防止に努めるとともに、市民の安全安心の確保について、適時適切に取り組んでまいります。  一般会計全体では、これらの事業等の実施に必要な予算として、170億600万円を措置し、対前年度比で7.5%の減となっております。  また、6つの特別会計を合わせた全会計の総額は、約228億7,524万円で、対前年度比5.7%の減となったところであります。  次に、「まちづくり総合計画」に掲げる8つの基本目標に従い、主要施策について申し上げます。  第1に、「復興の確実な推進と誰もが安心して暮らすまちづくり」に係る諸施策についてであります。  市総合計画において、震災復興計画を継承し、継続して東日本大震災からの復興に取り組み、再び人命や財産が失われることのないよう、シンボルロードや高田米崎間道路など円滑な避難行動を確保する道路網の整備については昨年度で完了したところであり、未完了の災害復旧事業の一日も早い完成に向けて事業を推進してまいります。  防災集団移転促進事業につきましては、引き続き、移転者に対し土地の購入等の助成を行うとともに、住宅団地の空き区画の解消に向け、被災の有無を問わず市内外の住民も含めた一般分譲を推進するとともに、取得した移転元地については、適正な維持管理に努め、広く貸付けや譲渡の周知を行い土地の有効活用を図ってまいります。  高田地区、今泉地区の被災市街地復興土地区画整理事業につきましては、換地処分が完了したことから、新年度においては清算金事務を進めてまいります。  被災した方々に対する支援につきましては、住宅ローンの利子補給などの市独自の住宅再建支援事業を継続するとともに、心の復興についてもきめ細やかな配慮の下、専門機関と連携した各種相談会の開催を継続し、被災した方々の相談支援に努めてまいります。  第2に、「快適に気持ちよく暮らすまちづくり」に係る諸施策についてであります。  市内に暮らす皆様が安全に、そして安心して通行できるよう、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策等による財源を確保しながら、道路、河川等の整備を進めてまいります。  市道につきましては、小友小学校の通学路となっている柳沢和方線等の整備を順次進めるほか、指定緊急避難所に通じる薬師1号線の改良事業について完了を目指して工事の進捗を図るとともに、玉山線ののり面対策工事を実施してまいります。  また、道路メンテナンス事業においては、高畑相川線の舗装や橋梁長寿命化修繕計画に基づく市道橋の補修等、損傷している道路構造物の補修を進めてまいります。  河川につきましては、引き続き、歩道整備と併せた横田水路(通称大堰)の改修事業、川原川、小泉川及び堂の前沢川の整備を進めてまいります。  あわせて、大雨により引き起こされる大規模な災害からの被害を軽減するため、事業者である岩手県と連携し、河道掘削を含めた気仙川の河川改修や、下矢作地区の避難場所となっている矢作小学校の急傾斜地崩壊対策事業を推進してまいります。  また、広域道路ネットワークの構築に向けて、国道343号、主要地方道気仙沼陸前高田線及び一般県道世田米矢作線の改良について関係機関へ引き続き要望を行ってまいります。  公共交通につきましては、市民の皆様の要望や移動の実態に即した路線、ダイヤの見直しを行うことにより、速達性や利便性を向上させ、持続可能の公共交通体系の構築を図ってまいります。  また、新たな移動手段につきましては、本格運行に移行した横田地区や、実証実験に取り組んでいる矢作地区を中心に、引き続き、地域主体の移動サービスの検討を進めてまいります。  中心市街地と市内観光施設や道の駅高田松原、民間商業施設等を結ぶ交通につきましては、事業者と連携を図りながら、グリーンスローモビリティを運行していくとともに、高田松原津波復興祈念公園内においては、EVカートを活用し、パークガイドと連携した新たな移動手段の構築を図ってまいります。  水道事業につきましては、安全で安心な水道水を安定的に供給していくため、竹駒・小友地区などの老朽化した配水管の更新や耐震化に取り組むなど、水道事業の適切な管理運営に努めてまいります。  下水道事業につきましては、快適な生活環境の確保と公共用水域の水質保全を図るため、下水道施設の適切な維持管理に努めていくとともに、下水道処理区域外の水洗化を進めるため浄化槽設置に対する補助を行い、公衆衛生の向上に取り組んでまいります。  また、令和5年度からの公営企業会計の適用に向けた準備を進め、さらなる効率的な経営を推進してまいります。  市営住宅につきましては、継続して災害公営住宅の一部を「みなし特定公共賃貸住宅」として運用することにより有効活用を図るほか、長寿命化計画に基づき鳴石第2団地の改修を実施するとともに、老朽化した住宅の解体を順次進めるなど適切な維持管理に努めてまいります。  一般住宅につきましては、引き続き、木造住宅の耐震診断、耐震改修に対する助成による耐震化の促進を図るとともに、ブロック塀等の安全対策に対する助成事業を実施してまいります。  また、住宅リフォーム助成を通じた市内経済の活性化にも配慮しながら、住環境の整備を促進してまいります。  良好な景観形成の推進につきましては、景観計画や屋外広告物条例等により、市民が誇りと愛着を持ち、交流人口の増加につながるような、良好な景観の形成と保全を進めてまいります。  また、復興事業により整備された公園につきましては、市民の協力をいただきながら、地域コミュニティとの連携を図り適切な維持が継続して行えるよう努めてまいります。  多様な芸術文化活動の推進につきましては、市民芸術祭の開催などによる発表の場の創出に加え、市民文化会館などを活用して、子どもから高齢者まで幅広い世代の方々が文化芸術に触れる機会を設け、市民の皆様の文化活動への参加意識の高揚を図ってまいります。  また、民俗芸能などの保存・伝承を推進するため、地域や保存団体、学校との連携により伝承活動を支援してまいります。  第3に、「安全・安心で環境にやさしいまちづくり」に係る諸施策についてであります。  防災情報の伝達体制につきましては、防災行政無線設備の老朽化に伴い、年次計画による設備の更新を進めるとともに、SNSやホームページ、緊急速報メールとの自動連携などの機能強化を図ってまいります。  地域防災力の向上につきましては、令和4年度に気仙地区で予定されている岩手県総合防災訓練を活用し、地震・津波と大雨による土砂災害等を想定した避難や、新型コロナウイルス感染症対策、要支援者などに配慮した避難所開設・運営訓練などを実施することで県や関係機関との連携体制の強化を図ってまいります。  その他、自主防災組織の活性化及び未結成地区の解消を目指し、自主防災組織リーダー研修会の開催や、防災資機材等の整備に対する助成など各種支援を行ってまいります。  防災教育の推進につきましては、防災に関する知識の普及を図るため、防災マイスター養成講座や出前講座を開催してまいります。  災害への備えの充実につきましては、危険区域の居住世帯をより正確に把握するため、地図情報システムを新たに導入し、適切な対応が取れる体制を構築してまいります。  また、各種災害種別ごとに策定したハザードマップの地区説明会を開催し、地域との協働で避難経路や避難先の確認を進めてまいります。  消防・救急体制につきましては、消防防災センターを拠点とした迅速な消防救急体制を充実させるとともに、消防職員、消防団員の装備・環境の充実、教育訓練を行いながら、近年の複雑多様化する災害に対し安全確保を第一とした消防活動に努めてまいります。  また、消防防災センターの機能を生かし、市民の皆様の防火意識高揚のための啓発活動に取り組むほか、救急活動の要となる高規格救急車を更新配備し、救急活動の充実と救命率の向上を図ってまいります。  消防団活動の拠点となる消防屯所につきましては、計画的な整備を進めるとともに、消防団員の確保にも努めてまいります。  交通安全につきましては、市内の道路環境が大きく変化していることを踏まえ、地域の交通安全協会や交通指導隊と連携しながら、死亡事故ゼロや重大事故の減少を目指すとともに、児童生徒の登下校の安全確保に努めてまいります。  安心なまちづくりの推進につきましては、犯罪発生件数のさらなる減少を目指し、地域の防犯協会や県警と連携して取り組んでまいります。  自然環境や生活環境の保全につきましては、市環境基本計画に基づいて施策を推進するとともに、ごみの減量化や再生物の再資源化に取り組んでまいります。  第4に、「子どもたちを健やかに育むまちづくり」に係る諸施策についてであります。  子育て費用の負担軽減につきましては、ふるさと納税を活用した市独自施策である子育て応援クーポン券の交付を実施してまいりましたが、令和4年度から、第3子並びに小中学校入学時の児童への交付額を引き上げるとともに、3歳児以上の保育所(園)の副食費の無償化や、昨年度から拡充した独り親世帯及び障がい者のいる世帯の保育料無償化などを継続実施し、一層の子育て世代の支援に努めてまいります。  市内保育事業につきましては、保育士の業務負担軽減と、保護者との交流促進を図るため保育所におけるICT化を推進し、保護者の利便性の向上と特色ある保育の実現に向けた体制整備を進めてまいります。  また、全国的な課題でもあります保育士の確保につきましても、保育従事者の養成を目的とした「子育て支援員研修」を継続し、保育士の確保に努めてまいります。  保護者の希望する特色のある保育の実現等を図るため、一部の公立保育所の民営化について、検討を進めてまいります。  放課後児童健全育成事業につきましては、市内7地区8クラブの体制で実施しており、引き続き放課後児童の安全安心な居場所の提供に努め、生活環境の向上を図り児童の健全育成を支援するとともに、運営している父母会の事務負担軽減に努めてまいります。  子どもの貧困対策につきましては、学校で必要となる運動着や制服等の衣類購入に係る経済的負担を軽減するため「制服リユース事業」を引き続き実施するとともに、「子ども食堂」再開に向けて子どもの居場所づくり事業への支援や、関係機関との連携による食料支援などを進めてまいります。  児童の健全育成につきましては、児童虐待やDV等の家庭問題への対応としてLINE等を活用した相談体制を維持し、抱えている悩みの把握や早期発見に引き続き努めるとともに、要保護児童対策地域協議会を通じて、各所関係機関と連携しながら、地域で子どもを見守る体制づくりを充実してまいります。  第5に、「ともに支え、健康に暮らすまちづくり」に係る諸施策についてであります。  「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」を進めるため、公共施設等のユニバーサルデザインに配慮するとともに、個人店舗などに対しましては、ユニバーサルデザインのお店認証制度を活用して「みんなにやさしいまちづくり・お店づくり」を推進してまいります。  誰でも自分の体力や身体能力に応じてスポーツを楽しめるよう、ニュースポーツや障がい者スポーツ等のスポーツ・レクリエーションの情報を発信するとともに、きっかけづくりとなる機会の提供及び理解促進を図ってまいります。  また、「日本スポーツマスターズ2022岩手大会」を通して、スポーツに対する関心を高めるとともに、生涯にわたりスポーツに親しむ環境を整え、生きがいのある生活と活力ある社会づくりに努めてまいります。  スポーツを通じた市民の健康づくりのため、チャレンジデーやマラソン大会など多くの市民が参加できるスポーツイベントなどを開催し、ニュースポーツ、eスポーツなど多様な種目のスポーツに取り組むことができる機会を提供し、市民相互の交流に努めてまいります。  また、夢アリーナたかたや高田松原運動公園などの体育交流施設の利用促進を図り、各種競技団体の大会開催の奨励、スポーツ合宿や各種イベントの誘致に取り組み、各種スポーツに対する意識の情勢、市民相互の親睦と生活習慣病の予防など心身の健康維持増進を図ってまいります。  高齢者や障がいのある方、その家族が住み慣れた地域で安全・安心な日常生活を営むことができるよう関係機関等の協力を得ながら地域生活及び在宅生活を支援してまいります。  障がいのある方の状況やニーズに適応した介護給付や訓練等給付などの自立支援給付などにより、適切な障がい福祉サービスの提供に努めてまいります。  9月30日、10月1日には、「きょうされん第45回全国大会in東北・いわて」が本市で開催されます。ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくりを掲げている本市へ、多くの皆様が訪れることで、みんなが住みやすいまちとはどういうものなのか、一緒に考える貴重な機会にしてまいりたいと思います。  共生のまちづくりの推進につきましては、移動困難者の社会参加や、通院などを支援することにより、生活の質の向上を図るため、引き続きふるさとタクシー助成事業を実施するとともに、対象地域を市内全域に拡大してまいります。  老人クラブ活動や敬老会の開催について補助を行うことにより、高齢者の活動・交流を支援し、支え合いの地域づくりを進めてまいります。  シルバー世代が定年後も様々な就業機会を持つことを通じ、地域における「活躍の場所」と「役割」を得るとともに、その能力・知識・経験を生かして地域の支え手となる「生涯現役社会」の実現に向け、シルバー人材センターとともに活力ある地域づくりに努めてまいります。  生活への困り事や不安を抱えている相談者に、社会的孤立及び経済的困窮からの早期脱却と、自身が希望する自立に向けた支援を行うため、社会福祉協議会、ユニバーサル就労支援センターと連携し、アウトリーチを含む生活困窮者自立支援事業を行ってまいります。  市内飲食店などとの連携により、高齢者世帯を対象とした配食サービス事業を実施し、在宅高齢者の孤立防止や健康状態の把握など、地域における高齢者の生活を支えるネットワークづくりを進めてまいります。  新型コロナウイルス感染症に対し、市民の皆様には引き続きの感染予防対策に御協力をいただくとともに、新しい変異株にも対応するため、市民、医療機関と協力し、3回目のワクチン接種を進めてまいります。  また、国保診療所に2人の新しい医師を迎え、県立高田病院など市内医療機関と連携し、市民の皆様が安心して適切な医療を素早く受けることができるよう引き続き努めてまいります。  第6に、「市民と築く交流と連携の住みよいまちづくり」に係る諸施策についてであります。  地域住民が地域課題の解決に自ら積極的に取り組み、創意工夫することにより持続性の高い活力ある地域コミュニティの形成を図るため、コミュニティ推進協議会を対象とする「地域交付金制度」を継続し、協働によるまちづくりを推進してまいります。  友好都市との交流や都市間交流の促進につきましては、友好都市である名古屋市、武雄市やクレセントシティ市をはじめ、本市を支援していただいている個別自治体や川崎フロンターレ、東北楽天ゴールデンイーグルスとの様々な交流やイベント開催支援等について、新型コロナウイルスの感染状況を見定めながら、取り組んでまいります。  また、共生のまちづくりの先進地であるシンガポール共和国を訪問し、本市の食や文化を紹介する交流事業にも取り組んでまいります。  移住・定住の促進につきましては、市内にある空き家の情報を集約した「空き家バンク」や移住相談者を対象としたワンストップ窓口の運営、定住者とコミュニティを結ぶ交流会等の開催を市内NPO団体等と連携し進めるとともに、新型コロナウイルスの影響による人の移動制限の中でのオンラインを活用した移住定住イベントや企業合同説明会等を積極的に行うことで、総合的な取組を推進してまいります。  また、新たな地域おこし人材の本市への移住を促進するため、インターンやおためし地域おこし協力隊の受入れを行ってまいります。  第7に、「活気に満ちあふれ豊かに暮らすまちづくり」に係る諸施策についてであります。  農業の振興につきましては、新規就農者の経営を支援するため、農協や普及センターと情報共有を図りながら共同で営農指導を行い、本格就農へとつなげてまいります。  また、人・農地プランに基づき、新規就農者育成総合対策等を活用し担い手の支援に努めてまいります。  米崎りんごや北限のゆず、醸造用ぶどう等、果樹の振興を図るため、苗木の新植及び改植を推進します。  また、本市の振興作物であるトマト、イチゴ、キュウリ、ピーマンの生産を促進するため、農業用パイプハウスの設置等を支援してまいります。  農道、農業用水路等の農業用施設の長寿命化に向け、水路等の改修を行うとともに、不要となったため池の廃止に向けた事務を進めてまいります。  また、岩手県と協力しながら圃場整備事業を進め、農業生産基盤の強化に努めてまいります。  農地の出し手と借り手の調整を行うことで、担い手への農地集積を推進し、遊休農地の発生を防止します。  林業の振興につきましては、地域木材を利用した住宅及び店舗等の新築と増改築に対する支援を行いながら、民間建築物への木材の利用を促進してまいります。  林業の担い手対策につきましては、機材等搬入、間伐材搬出補助等、自伐型林業の従事者を引き続き支援し、林業の担い手を育成してまいります。  市有林につきましては、市森林整備計画及び市有林森林経営計画に基づき、適切な管理をしてまいります。  また、分収林につきましては、分収林者の意向に基づき新たな契約事務を進め、伐期を迎えた分収林の伐採に向けて航空レーザー計測及び解析を推進します。  森林管理に必要となる基盤整備につきましては、林道の路面維持補修を計画的に行い、既存林道の適切な管理に努めてまいります。  松くい虫及びナラ枯れ被害対策につきましては、適切かつ効果的な駆除を行い、被害の拡大防止と重要な松林の保全に努めてまいります。  鳥獣被害対策につきましては、引き続き鳥獣被害対策実施隊による捕獲を推進するとともに、新規狩猟免許取得者等に対する支援を継続し、担い手確保を図ってまいります。  令和5年の全国植樹祭の開催に向けて、公益社団法人国土緑化推進機構及び岩手県と連携・協力し、機運の醸成や大会の周知等を推進します。  漁港の整備につきましては、市管理漁港において漁業活動の安全性及び効率化を確保するため、既存施設の改良工事を行うなど、既存ストックの有効活用を図ってまいります。  県管理漁港におきましては、昨年度で急を要する機能保全工事が完了したことから、今後は国土強靱化対策工事を進めることとし、既存漁港施設機能の強化を図ってまいります。  防潮堤などの海岸保全施設につきましては、令和4年3月までに市内全ての水門・陸閘自動閉鎖システムの整備が完了するところであり、津波などの非常時において水門・陸閘が確実に作動するような、適切な保守管理を行ってまいります。  本市水産業の柱である養殖漁業の振興につきましては、養殖漁業の安定した生産活動の拡充と、全国の消費者への安心・安全な水産物の出荷体制の確立を図るため、引き続き、貝毒などの検査費用への支援や、特定養殖共済への加入促進を図ってまいります。  陸前高田オンリーワン・ブランドの特産海産物「広田湾産イシカゲ貝」につきましては、この2月に地理的表示保護制度による登録を受けたことから、さらなる販売促進や生産体制の強化を図るため、継続して支援を行ってまいります。  漁業の担い手確保に向けた取組につきましては、近年、新規漁業者が増加傾向にあることから、この流れが継続できるよう「漁業就業者育成協議会」や「いわて水産アカデミー」の制度の活用と併せ、独自施策である「がんばる海の担い手支援事業」を引き続き実施し、新規漁業者の確保・定着化を図ってまいります。  また、近年の漁業を取り巻く状況は、貝毒の異常発生や深刻な磯焼け被害、歴史的なサケの不漁等に加え、新型コロナウイルスの影響や東京電力福島第一原子力発電所におけるアルプス処理水の海洋放出の影響等も懸念され、かつてないほど厳しい状況であると認識しているところであります。  このような状況を踏まえ、本市の基幹産業である漁業の継続並びに発展に向け、新たに「元気な水産業振興プロジェクト」を立ち上げ、ウニ・ナマコの畜養事業やアワビ種苗生産への支援を行うとともに、自然環境の影響を受けにくい陸上養殖の推進や岩手大学などと連携した広田湾内環境調査の継続実施など地球温暖化を含む海洋環境の変化への対応を見据えた施策を推進し、広田湾漁協との連携を一層強めながら、集中的対策を進めてまいります。  商工業の振興につきましては、新型コロナウイルス感染症の長期化に伴う市内経済への影響を注視し、状況に応じて市内事業者の事業継続に向けた適切な支援策を速やかに実施してまいります。  復興整備事業等により整備された土地に、本市の気候、環境及び風土に加えてまちづくりに合致した企業を誘致するとともに、設備の近代化に伴う機械装置等の整備を支援することにより、中小企業の経営安定化を推進します。  被災事業所に対して商工会と連携を図りながら、中小企業被災資産復旧事業費補助により事業の再開を支援し、併せて、地域経済基盤の再興と就業機会の確保を推進します。  チャレンジショップをはじめ、まちなか再生区域内である高田町の中心市街地の複数の施設・店舗や今泉地区の発酵パーク・カモシー等への回遊を促し、さらなるにぎわい創出に向けた事業を展開します。  土地区画整理事業で整備した土地の利活用促進につきましては、商業者やまちづくり会社及び不動産会社等と連携・協力しながら、引き続き積極的なマッチングやまちのにぎわいづくりに取り組むとともに、空き地となっている私有地について、適切な維持管理がなされるよう周知を図ってまいります。  地産地消とブランド化の推進につきましては、ピーカンナッツ・プロジェクトの具現化に向け、この春から高田平地部において試験栽培を開始し、本市の気候に合った品種の選抜や栽培技術の確立を推進します。  地域ブランド米「たかたのゆめ」につきましては、引き続き増収に向けた栽培技術の確立を推進するとともに、生産者の所得向上を図るため、環境保全型農業の実施や農業生産工程管理を徹底するGAP認証の取得など、さらなる高付加価値化に向けた取組を進めてまいります。  「北限のゆず」や、本市振興作物などの農産物のブランド化、6次産業化の取組等による農業所得の向上を図ることで、農業を通した活力ある地域づくりを推進してまいります。  新型コロナウイルスの影響を大きく受けたことによる消費力の低下を踏まえ、市内店舗での地場産品を活用したメニュー・商品開発・PRを支援することにより、地域内の経済循環を促進し、地域経済の持続可能性を高めます。  ブランド米の「たかたのゆめ」や「広田湾産イシカゲ貝」をはじめとした本市が誇る地場産品の6次産業化を推進するため、名古屋市や川崎フロンターレ等の友好都市や団体等とのつながりを生かし、広く情報発信するなど販路拡大に向けた戦略を展開します。  ふるさと納税の仕組みを有効活用し、本市の生産者や地場産品を積極的にPRするとともに、本市に関心と愛着を持ち続けていただいている「思民」との関係性の維持・強化を図ります。  観光の振興につきましては、海の魅力を体験できる新たなコンテンツの創出と受入れ態勢の充実により、さらなる交流人口の拡大を図ってまいります。  また、昨年度に引き続き、市内宿泊施設での割引と飲食店などで利用できる地域クーポン券や観光パスポートを発行する応援キャンペーンを実施し、本市への来訪を促進させてまいります。  魅力ある雇用の創出と起業しやすい環境の整備につきましては、新型コロナウイルス感染症の長期化に伴う雇用確保への影響が懸念されるため、大船渡公共職業安定所及び本市ふるさとハローワークを通じた市民への職業あっせんを一層強化し、市内の雇用を守ってまいります。  起業家育成のため、SDGs起業家支援プログラムを実施し、本市の資源を生かして、社会課題の解決に貢献する新規起業家の市内創業を支援するとともに、がんばる起業者育成支援事業により、建設業等への第二創業を支援してまいります。  高田高校生向けに、地元企業での就労を体験するワークトリップ及び地域の社会課題に対応するビジネスプランを作成する「高校生みんなの夢Award」を実施し、将来の地元での就職や起業につなげることに加え、地元新卒者の採用企業に対し企業雇用拡大奨励金を交付することにより、地元企業の雇用を支援してまいります。  ピーカンナッツ産業振興施設が、中心市街地において稼働予定であることから、6次産業化や食文化の発信などの連携を図るとともに、新たな雇用の創出とまちなかのにぎわいづくりを推進してまいります。  ふるさと納税返礼品の梱包作業を障がい者団体に委託することにより、障がいがある方々の就労の機会を創出してまいります。  昨年6月に完成した高等職業訓練校を拠点として、気仙大工左官の伝統技能を承継する担い手の育成を図るとともに、市民や本市来訪者に対して地元産材である気仙杉を生かした木育や木工作教室等の機会を提供いたします。  第8に、「市民にわかりやすく健全な行財政運営」に係る諸施策についてであります。  市税の状況につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響や復興事業の完了に伴う事業量の減少の影響などにより、前年度に比べ減少すると見込んでいるところであります。  収納対策につきましては、口座振替のより一層の勧奨や、ゆうちょ銀行やコンビニにおける納付など、納付環境の整備を推進してきたところであり、新型コロナウイルス感染症の影響により厳しい環境に置かれている方にも配慮しつつ実態調査を進め、税収の確保に努めてまいります。  将来にわたった安定的な行政サービスの提供につきましては、限られた人員と予算の中で高度化・複雑化する行政ニーズに対応するため、職員一人一人が、組織の目標・ビジョンを理解し、新たな課題に果敢に挑戦していく高い意欲を持つことが必要であると考えているところであり、国が進める行政手続のデジタル化を活用しながら市民が利用しやすい行政サービスの提供を推進するとともに、引き続き、県内自治体や名古屋市などからの職員派遣による御支援をいただきながら、復興事業の完遂に向けて全力を挙げて取り組んでまいります。  以上、市政運営の基本方針と新年度の主要施策の概要について申し上げました。  震災から11年を迎え、これまで長きにわたり、様々な面で復興事業に対しまして、御理解と御協力を賜りました全ての市民の皆様に、改めて深く感謝を申し上げる次第であります。  公共施設やインフラ基盤の復旧整備につきましては、おおむね完了いたしましたが、心のケア、産業の再生、人口減少への対応など、中長期的な課題が多く残され、復興を成し遂げるには、今後も相当の時間を要すると考えられます。  「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」の理念の下、世界に誇れる美しい共生社会のまちへと成長できるよう、創造的な復興の取組を進めてきたところでありますが、今、様々な分野における多くの人材が、本市において活躍をいただいております。  誰一人取り残さない持続可能な社会の実現を目指すSDGsの達成に向けた取組を推進する中で、こうしたまちづくりの理念に共感し、共通の思いを持って、まちづくりに携わっていただいている方々が、各分野でたくさん頑張っておられるということは、本市にとって大変大きな強みであり、まさに、今後における協働のまちづくりにつながるものであると感じているところであります。  本年は、「日本スポーツマスターズ2022岩手大会」と「きょうされん第45回全国大会in東北・いわて」が本市で開催され、三陸花火競技大会も昨年に引き続き開催される予定となっております。  こうした機会を捉え、本市が進めるまちづくりの取組を広く発信し、本市の魅力を多くの皆様に伝えることにより、さらなる交流人口、関係人口の拡大を図り、子どもから高齢者まで全ての人が活力と活気にあふれ、次世代を担う子どもたちが誇れる持続可能なまちづくりに取り組んでまいりたいと考えているところであります。  新型コロナウイルス感染症の収束の見通しは、大変厳しい状況にありますが、今後におきましても、市民の皆様の気持ちに寄り添いながら、安心して自分らしく暮らせるまち「夢と希望と愛に満ち 次世代につなげる 共生と交流のまち 陸前高田」の実現に向け、市民の皆様とともに歩んでまいります。  議員各位と市民の皆様の御理解と御協力を心からお願い申し上げまして、所信といたします。御清聴どうもありがとうございました。 ○議長(福田利喜君) 以上をもって市長の施政方針演述を終わります。 ○議長(福田利喜君) この際、暫時休憩いたします。休憩時間は10分程度といたします。    午前10時57分 休   憩    午前11時05分 再   開 ○議長(福田利喜君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
    △日程第5 教育長の教育行政方針演述 ○議長(福田利喜君) 日程第5、教育長の教育行政方針演述を行います。  教育長から令和4年度教育行政方針につき、所信表明方の申出があります。  よって、これを許します。教育長。    (教育長 山田市雄君登壇) ◎教育長(山田市雄君) 令和4年第1回市議会定例会の開会に当たり、令和4年度の教育行政についての基本的な考え方と施策を申し上げます。  東日本大震災の発生から間もなく11年を迎えようとしております。  この間、教育委員会といたしましては、被災した学校施設や、社会教育施設の復旧に取り組み、昨年7月末に市立博物館が完成したことにより、教育委員会が所管する、全ての施設の復旧工事が終了したところであります。現在、市立博物館につきましては、館内の汚染化学物質を放散させるための枯らし期間中であり、今年の秋頃の開館に向け準備をしているところであります。  また、子どもたちを取り巻く環境は、依然として、心のサポートを必要としている子どもの割合が高く、引き続き「心のケア」を最重点とし、スクールカウンセラーを配置するなど、学校、保護者、関係機関と連携しながら取り組むことが重要であると考えているところであります。  さらに、昨年は、新型コロナウイルス感染症の影響により、学校行事の延期や規模縮小等を余儀なくされたところでありましたが、感染による臨時休業等はなく、今後も徹底した感染予防対策に努め、子どもたちの健康と安全を最優先に、各種の取組を進めてまいります。  令和4年度は、第9次教育振興基本計画の4年目となり、計画期間の後半を迎え、より一層、計画の着実な推進を図ってまいりたいと考えております。  教育委員会といたしましては、教育大綱の基本理念である「郷土で学び夢を拓く、心豊かでたくましい人づくり」の下、教育大綱に掲げる6つの基本方針を具現化するための教育施策を、学校教育、社会教育の両面にわたり展開してまいります。  以下、これらの基本方針を基に、令和4年度の教育行政推進の考え方及び施策について申し述べます。  初めに、教育大綱の1つ目である「社会でたくましく生き抜いていく力の育成」についてであります。  本市の子どもたちは、総じて明るく素直で何事にも一生懸命に取り組む子どもたちでありますが、情報化やグローバル化をはじめ、絶え間ない技術革新など、常に変化を続ける社会の中で、子どもたちが自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら判断して行動できる人材の育成が必要であると考えております。  このことから、各種学力調査などの結果を迅速に分析し、課題を明確にするとともに、解決に向けた取組を実施することにより、児童生徒一人一人に「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」及び「学びに向かう力・人間性等」の3つを柱とする、「確かな学力」を育成してまいります。  また、「豊かな心」を育む道徳教育、「主体性」を育む特別活動、安心・安全な学校給食の提供、食育をはじめとした「健やかな体」を育む健康教育を推進するほか、学校、家庭や地域、関係機関が連携し、社会的自立に向け必要な基盤となる能力を育むキャリア教育の充実を図ってまいります。  GIGAスクール構想により児童生徒一人一人にタブレット型端末が整備され、各学校において活用が進んでおります。今後、さらなるICT環境の活用促進や情報活用能力の育成が必要であることから、ICT支援員を配置し、小中学校における教員のICT活用能力及び指導力の向上に取り組んでまいります。あわせて、家庭へ適切な情報提供を行い、家庭と学校との共通理解を図りながらICT教育の推進を図ってまいります。  防災教育につきましては、小中学校9年間の系統的な指導を通して、災害の特性や防災組織・技術についての知識を備え、減災のため、事前に必要な準備を行う能力や、災害から身を守り、被災した場合でもその後の生活を乗り切る能力、そして、進んで他の人々や地域の安全を支えることができる能力の育成に取り組んでまいります。  社会のグローバル化に対応できる人材の育成につきましては、外国語指導助手の計画的な活用等を通じて、体験的な英語活動に取り組み、意欲的に外国語に親しめるようにするとともに、実用英語技能検定を受検する中学生に対し、受検料を補助することで英語の技能向上を目指す生徒を応援してまいります。  次に教育大綱の2つ目である「一人ひとりを大切にした学校教育の推進」についてであります。  東日本大震災以降、子どもたちの心のケアを最重要課題として取り組んでまいりましたが、今後も長期的な視点から継続して支援していく必要があることから、引き続きスクールカウンセラーを配置し、子どもたちの心のケアに努め、安心して学校生活を送ることができるよう取り組んでまいります。  学習や生活面で配慮を要する子どもへの支援につきましては、引き続き特別支援教育指導補助員を配置してサポートするとともに、保育所・保育園と小学校の連携を図るため、引き続き巡回支援相談員を配置し、一人一人の特性に応じたきめ細かな支援に努めてまいります。  学校不適応児童生徒の不適応解消に向けた支援につきましては、学校、スクールカウンセラー、教育相談員及び適応支援員の連携による、学校復帰に向けた学習支援や相談を実施するほか、陸前高田市いじめ防止等のための基本的な方針に基づき、学校、保護者、関係団体が連携して、いじめ防止の啓発や対策に関する取組を推進し、いじめの未然防止・早期発見・早期対応に努めてまいります。  子どもたち一人一人が持てる力を存分に発揮するためには、みんなが認め合う環境、そして様々な体験が大切になると考えておりますので、学校と保護者との協働に加え、地域の力もお借りしながら、取り組んでまいります。  安全・安心な学校教育環境の整備につきましては、毎年、通学路の安全確保について、関係機関と連携しながら、通学路合同点検を実施し、危険箇所の把握・改善に向け、対策を講じているところであり、児童生徒が安全に登下校できるよう、なお一層努めてまいります。  学校施設につきましても、点検、整備を行い、必要な修繕等を行うなど、引き続き、教育環境の整備に努めてまいります。  また、新型コロナウイルス感染症対策による生活様式の変化に伴い、各学校においては、換気の徹底や一定の距離を保つなど、活動内容を工夫しながら、可能な限り授業や部活動、各種行事等教育活動を継続しているところであり、引き続き、学校と連携して子どもたちの健康を守るため、感染症対策を徹底してまいります。  万が一、学校において、感染者が発生した場合においても、思いやりの気持ちを持ち、決して誹謗中傷を行うことがないよう、その指導の徹底を図ってまいります。  次に教育大綱の3つ目である「学校、家庭、地域が一体となった教育の推進」についてであります。  本市におきましては、現在全ての小中学校で地域とともにある学校づくりを推進するため「コミュニティ・スクール」を導入しており、学校、家庭、地域が連携・協働した教育活動を推進し、子どもたちの成長を支える様々な活動についての取組が効果的、安定的に継続して行われるよう、連携体制の強化を進めているところであります。今後も、これまで培ってきたつながりをより強くしながら、学校、家庭、地域が、「育てたい子ども像」や「目指すべき教育のビジョン」を共有し、目標の実現に向けて協働する学校づくりを推進してまいります。  また、近年の核家族化の進行や地域とのつながりの希薄化に伴い、子育てに悩みや不安を抱える保護者の増加が課題となっていることから、多くの保護者が家庭教育に関する学習の機会を得られるよう、庁内をはじめ、関係機関や団体等と連携しながら、「乳幼児学級」や「家庭教育学級」など、子どもの発達段階を踏まえた講座を開設し、家庭の教育力の向上や子育て支援に取り組んでまいります。  次に、教育大綱の4つ目である「人生を豊かにする生涯学習の推進」についてであります。  生涯学習の推進につきましては、市民一人一人が生きがいと豊かな心を持ち、生涯にわたって学び続けられる環境づくりに加え、まちづくりと連動させた取組の必要性が高まっていることから、教育委員会と市が一体となって、施策を推進しているところであります。  一方で、昨今の新型コロナウイルス感染症の影響により、市民が学習活動を満足に行うことが難しい状況が続いておりますが、基本的な感染症対策を講じた上で、多様化する学習ニーズや青少年から高齢者まで幅広い世代に対応した学習機会を提供してまいります。  また、学習成果を生かして地域社会で活躍する人材の育成に努め、多くの市民が自主的に学習活動を行えるよう支援し、学びの充実を図ってまいります。  公民館活動につきましては、地域の拠点である各地区公民館と連携しながら、地域住民の交流や地域課題の解決のため、地域の実情に応じた様々な学習機会を提供し、地域コミュニティの維持向上を図るとともに、市民が培った知識を持ち寄り、社会に参画していくことにつなげられるよう、学びを通じた地域づくりの推進に取り組んでまいります。  市立図書館につきましては、昨年7月に開館4周年を迎え、本年1月には入館者が50万人を超え、開館以来、地域の情報拠点として市内外から多くの皆様に御利用をいただいているところであります。  今年度から、管理運営について指定管理者制度を導入し、開館時間の拡大を行うなど利用者の利便性の向上に努め、好評を得ているところであります。引き続き、利用者の利便性の向上、郷土資料や震災関連資料の充実、イベント等での読書推進活動の展開などを通じて、市民の憩いの場、学びの場となるよう、より一層のサービスの向上に努めてまいります。  次に、教育大綱の5つ目である「多様で個性ある文化の創造」についてであります。  文化財の保存活用につきましては、豊かな自然・歴史・文化の価値に「気づき」、「つたえ」、「活かす」を基本方針とし、市民の誇りと郷土愛を育み、地域のDNAをまちづくりに生かす取組を進めてまいります。  国指定の高田松原や華蔵寺の宝珠マツ、県指定の青松島など、本市を代表する文化財につきましては、その再生を主眼に、恒久的な財産としてその価値の保持に努めてまいります。  また、県指定有形文化財の「吉田家文書」は、平成23年度から進めてきた解読が、今年度末に完了することから、今後は、岩手県立博物館と連携し、公開活用に向けたデータベース化に取り組んでまいります。  同じく県指定有形文化財の「旧吉田家住宅主屋」につきましては、昨年7月の着手以来、順調に復旧作業を進めてまいりました。本年4月には上棟式を予定しており、復旧作業の公開を通じて地域の活性化と伝統ある気仙大工左官の後継者養成につなげてまいります。  市立博物館につきましては、地域に根差した総合博物館として、公開承認施設を目指し、「陸前高田のたからもの」である豊かな自然、歴史、文化を、震災の記憶とともに未来に伝えることのできる施設となるよう、本年秋頃の開館に向けて展示作業を継続して行ってまいります。  また、津波で被災した資料の再生につきましても、全国の専門機関との連携をなお一層強化し、引き続きその復旧に取り組んでいくとともに、新館開館後は、被災資料の修復作業の公開や再生された資料を展示公開するなど、積極的に活用してまいります。  さらに、国の登録有形民俗文化財である「陸前高田の漁撈用具」の重要有形民俗文化財指定に向け、失われた資料情報の復元を目的とした調査研究や資料収集を継続して進めてまいります。  最後に、教育大綱の6つ目である「生涯スポーツの推進」についてであります。  スポーツは、健康増進はもとより、青少年の人格形成や地域社会の活力の増加など、非常に重要な意義があるものと考えております。  スポーツの普及、推進につきましては、学校体育施設を地域に開放し、身近なスポーツ活動の場所を提供するなど、引き続き、市長部局と一体となって市民の生涯スポーツの推進に取り組んでまいります。  以上が、令和4年度の教育行政の推進に当たっての施策の大要及びその考え方であります。  教育委員会といたしましては、本市教育大綱に掲げる基本理念「郷土で学び夢を拓く、心豊かでたくましい人づくり」の下、この地で学ぶ子どもたちの個々の能力を伸ばしながら、生きる力を育むために、地域や学校の特性を生かした教育を推進するとともに、市民が生涯を通じて創造的に学び続けることができる生涯学習の構築に向け、引き続き、関係機関と連携しながら、施策の推進に全力を挙げて取り組んでまいる所存であります。  議員の皆様方の一層の御理解、御協力と、市民の皆様の積極的な参画を心からお願い申し上げまして、私の所信といたします。 ○議長(福田利喜君) 以上をもって教育長の教育行政方針演述を終わります。 △日程第6 報告第1号 (仮称)陸前高田市ピーカンナッツ産業振興施設新築工事変更請負契約に関する専決処分の報告について ○議長(福田利喜君) 日程第6、報告第1号、(仮称)陸前高田市ピーカンナッツ産業振興施設新築工事変更請負契約に関する専決処分の報告についてを議題といたします。  本件に係る提案理由の説明を求めます。当局。 ◎総務部長(戸羽良一君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 総務部長。    (総務部長 戸羽良一君登壇) ◎総務部長(戸羽良一君) 議案つづりの1ページをお開き願います。ただいま議題となりました報告第1号、(仮称)陸前高田市ピーカンナッツ産業振興施設新築工事変更請負契約に関する専決処分の報告につきまして、命により総務部長から御説明いたします。  この工事につきましては、令和3年6月、議会の議決を得て工事請負契約を締結し、施工したところでありますが、一部設計変更に伴う請負契約の変更について、地方自治法第180条第1項の規定により専決処分いたしましたので、同条第2項の規定により報告するものであります。  次に、専決処分の内容につきまして御説明いたしますので、2ページをお開き願います。陸前高田市専決第1号、専決処分書であります。  工事名は(仮称)陸前高田市ピーカンナッツ産業振興施設新築工事、工事場所は陸前高田市高田町字馬場前地内、請負者は株式会社佐武建設であります。  変更内容でありますが、変更前の契約金額5億8,960万円を892万1,000円増額し、変更後の契約金額を5億9,852万1,000円にしたものであります。  主な変更理由でありますが、工場内の換気機能を向上させるための排気設備等の設置に伴う増額であります。  以上で報告第1号の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 ○議長(福田利喜君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 質疑なしと認めます。  以上をもって報告第1号の議事を終わります。 △日程第7 議案第1号 人権擁護委員の候補者の推薦について △日程第8 議案第2号 人権擁護委員の候補者の推薦について ○議長(福田利喜君) 日程第7、議案第1号、人権擁護委員の候補者の推薦について及び日程第8、議案第2号、同件名の議案2件を一括して議題といたします。  本2件に係る提案理由の説明を求めます。当局。 ◎市長(戸羽太君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 市長。    (市長 戸羽太君登壇) ◎市長(戸羽太君) ただいま議題となりました議案第1号及び議案第2号の人権擁護委員の候補者の推薦につきまして、一括して提案理由を御説明いたします。  議案つづりの1の1ページをお開き願います。本2件は、いずれも人権擁護委員7人のうち2人の任期が本年6月30日をもって満了することに伴い、後任の候補者の推薦について、人権擁護委員法第6条第3項の規定により、議会の意見を求めるものでございます。  初めに、議案第1号でありますが、菊池政雄氏を引き続き後任の候補者として推薦しようと御提案するものでございます。  1の2ページをお開き願います。菊池政雄氏は、参考資料の経歴書のとおりでございまして、平成25年7月から現在に至るまで人権擁護委員として御尽力をいただいているところであり、広く地域社会の実情に精通し、人格、識見ともに優れた方でございますので、引き続き人権擁護委員候補者として御推薦申し上げる次第でございます。  次に、議案つづりの2の1ページをお開き願います。議案第2号でありますが、畑山宏明氏を引き続き後任の候補者として推薦しようと御提案するものでございます。  2の2ページをお開き願います。畑山宏明氏は、参考資料の経歴書のとおりでございまして、平成28年7月から現在に至るまで人権擁護委員として御尽力をいただいているところであり、広く地域社会の実情に精通し、人格、識見ともに優れた方でございますので、引き続き人権擁護委員候補者として御推薦申し上げる次第でございます。  以上、2人の推薦につきまして、何とぞ御賛同くださいますようお願い申し上げまして、提案理由の御説明といたします。 ○議長(福田利喜君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 質疑なしと認めます。 ○議長(福田利喜君) お諮りいたします。  議案第1号及び議案第2号の議案2件については、議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 御異議なしと認めます。 ○議長(福田利喜君) お諮りいたします。  初めに、ただいま議題となっております議案第1号、人権擁護委員の候補者の推薦については、「異議がない」という意見を付すことに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 御異議なしと認めます。  よって、本件は「異議がない」という意見を付すことに決しました。 ○議長(福田利喜君) 次に、議案第2号、人権擁護委員の候補者の推薦については、「異議がない」という意見を付すことに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 御異議なしと認めます。  よって、本件は「異議がない」という意見を付すことに決しました。 △日程第9 議案第3号 市道路線の廃止について △日程第10 議案第4号 市道路線の認定について ○議長(福田利喜君) 日程第9、議案第3号、市道路線の廃止について及び日程第10、議案第4号、市道路線の認定についての議案2件を一括して議題といたします。  本2件に係る提案理由の説明を求めます。当局。 ◎建設部長(菅野誠君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 建設部長。    (建設部長 菅野誠君登壇) ◎建設部長(菅野誠君) ただいま議題となりました議案第3号、市道路線の廃止について及び議案第4号、市道路線の認定についての議案2件につきまして、命により一括して建設部長から御説明いたします。  議案つづりの3の1ページをお開き願います。議案第3号、市道路線の廃止についてでありますが、今回廃止しようとする路線、整理番号3085、気仙川左岸2号線から、整理番号5319、復興祈念公園1号線までの3路線は、岩手県の気仙川広域河川改修事業等に伴い、廃止しようとするものであります。  3の2ページは位置図でありますので、お目通しをお願いいたします。  次に、議案つづりの4の1ページをお開き願います。議案第4号、市道路線の認定についてでありますが、今回認定しようとする路線、整理番号3944、気仙川左岸1号線から整理番号5328、復興祈念公園1号線までの3路線は、気仙川広域河川改修事業等により整備された路線を新たに市道として認定しようとするものであります。  4の2ページは位置図でありますので、お目通しをお願いいたします。  以上で議案第3号及び議案第4号につきまして、説明を終わります。よろしくお願いいたします。 ○議長(福田利喜君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 質疑なしと認めます。 ○議長(福田利喜君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第3号及び議案第4号の議案2件は、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 御異議なしと認めます。  よって、本2件は委員会の付託を省略することに決しました。 ○議長(福田利喜君) これより討論に入ります。討論はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 討論なしと認めます。 ○議長(福田利喜君) これより議案第3号及び議案第4号の議案2件を一括して採決いたします。  本2件は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 御異議なしと認めます。  よって、本2件は原案のとおり可決されました。 △日程第11 議案第5号 23災1170号市道誂石線誂石橋橋梁災害復旧工事変更請負契約締結について ○議長(福田利喜君) 日程第11、議案第5号、23災1170号市道誂石線誂石橋橋梁災害復旧工事変更請負契約締結についてを議題といたします。  本件に係る提案理由の説明を求めます。当局。 ◎建設部長(菅野誠君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 建設部長。    (建設部長 菅野誠君登壇) ◎建設部長(菅野誠君) 議案つづりの5の1ページをお開き願います。ただいま議題となりました議案第5号、23災1170号市道誂石線誂石橋橋梁災害復旧工事変更請負契約締結につきまして、命により建設部長から御説明いたします。  提案理由でありますが、平成29年6月に議会の議決を得て工事請負契約を締結し、令和3年3月に変更工事請負契約を締結した23災1170号市道誂石線誂石橋橋梁災害復旧工事につきまして、今般一部設計変更が生じたことから、地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を求めるものであります。  工事名は23災1170号市道誂石線誂石橋橋梁災害復旧工事、工事場所は陸前高田市気仙町字神崎地内ほか、請負者は株式会社長谷川建設であります。  変更内容でありますが、変更前の契約金額23億4,353万9,760円を1億1,584万4,300円増額し、変更後の契約金額を24億5,938万4,060円にしようとするものであります。  次に、変更の概要につきまして御説明いたしますので、5の2ページをお開き願います。議案第5号説明資料、変更概要であります。工事変更内容でありますが、市道今泉下矢作線における盛土高に伴う水道管切り回しによる仮設工の増は、盛土により水道管の埋設深が深くなり、水道管が破損のおそれがあることから、切り回しを行うものであります。また、物価水準の変動に伴うインフレスライド算定による契約金額の増は、契約時の物価と施工時期との物価の変動分を算定し、その金額を増額するものであります。  以上で議案第5号の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 ○議長(福田利喜君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 ◆3番(大和田加代子君) 議長。3番、大和田加代子。 ○議長(福田利喜君) 3番、大和田加代子君。 ◆3番(大和田加代子君) 今説明いただきました。工事変更内容が2つあるようなので、1と2のそれぞれの金額をまず教えてください。  2点目なのですが、昨年第1回定例会における変更契約締結のときは、工期の変更もあったのですが、今回は工期は変更せず、3月31日で終わる見込みかどうかということ。  もう一点ですが、インフレスライドによる増額分の財源補填についても伺います。  以上3点、よろしくお願いします。 ○議長(福田利喜君) 当局答弁。 ◎建設部長(菅野誠君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 建設部長。 ◎建設部長(菅野誠君) 建設部長からお答えいたします。  今回の工事変更内容のそれぞれの金額でございますが、1番目の水道管の切り回しに係る仮設工の増につきましては約3,000万円ほど、さらに物価水準の変動に伴うインフレスライド算定による増は7,000万ほどでございまして、そのほか細かいものの精査による増もございまして、合わせて約1億1,600万弱の変更増となっているところでございます。  また、工期の変更でございますが、昨年3月、今年度末までの工期変更をさせていただいておりましたが、今般今泉下矢作線の近接箇所で岩手県のほうで気仙川の改修工事を実施しておりまして、実はその工事との調整に5か月ほど要しまして、若干その部分の影響がございまして、3月で終わる予定だったものが、やっぱり来年度に延びそうだというところがございます。なので、そういう事実が分かりましたので、今繰越事業で事業を進めさせていただいていますが、事故繰越ということになりますので、岩手県と協議のほうを進めさせていただいているところでございます。なので、工期自体は来年度の上半期の終了といいますか、完了を目指しているところでございます。  あと、3点目のインスラの財源でございますが、今回は国庫補助事業の災害復旧事業等及び国庫補助事業で実施しておりますので、この部分につきましては、国庫の予算で認めていただけるものというところになってございますので、御安心いただければと思います。  以上です。 ◆3番(大和田加代子君) 議長。3番、大和田加代子。 ○議長(福田利喜君) 3番、大和田加代子君。 ◆3番(大和田加代子君) インフレスライドによるスライド額というのは、まず出来高などを確認して、それから残工事額を変更いたしますよね。それにこのスライド額を足していると思うのですけれども、この工事における残工事額というのは幾らになっているか、1点目お願いいたします。  今回そのとおり、ウッドショックからアイアンショック等いろいろ値上げも引き続いているのですが、この事案以外にも同様な状況があるかないかも併せてお知らせいただきたいと思います。 ○議長(福田利喜君) 当局答弁。 ◎建設部長(菅野誠君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 建設部長。 ◎建設部長(菅野誠君) 建設部長からお答えいたします。  今回のインフレのスライドの部分の金額は、先ほど3,000万円弱というお話をさせていただいておりましたが、これが……ごめんなさい、7,000万でした。今回の部分について、令和元年度から令和2年度までの部分についての工事のインスラをさせていただいて、計上させていただいていまして、それが7,000万というところでございます。  今回のスライドにつきましては、12か月の工期以上のものの事業に該当したりするものというのがインフレスライドに該当する事業というふうになっていますので、これまでの事業の中で、例えば同じ災害復旧事業であります姉歯橋の災害復旧工事を今までやってきましたが、そちらについては基本的に業者さんから申請があれば、そういう変動を加味して変更契約するというふうになっていますので、これまではこれ以外にはなかったというふうに認識して、建設課の部分でございますが、なかったと認識しているところでございます。 ◆3番(大和田加代子君) 議長。3番、大和田加代子。 ○議長(福田利喜君) 大和田加代子君。 ◆3番(大和田加代子君) では、インフレスライドというの、3種類あったかに思うのですが、残工事分に対するスライド額ではなくて、全体スライド的なもので取ったということなのでしょうか。そこだけ1点確認させてください。 ○議長(福田利喜君) 当局答弁。 ◎建設部長(菅野誠君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 建設部長。 ◎建設部長(菅野誠君) 建設部長からお答えします。  今回全体スライド的なもので見させていただいていて、施工時期が、でもやっぱり残工事に対して、その年度にある程度実施した部分についてのスライドをさせていただいて、計上しているところでございますので、今回やったのは全体スライドというふうなところでの対応になっているところでございます。 ○議長(福田利喜君) ほかに質疑はありませんか。 ◆14番(藤倉泰治君) 議長。14番、藤倉泰治。 ○議長(福田利喜君) 14番、藤倉泰治君。 ◆14番(藤倉泰治君) 私もお尋ねします。  誂石橋については、矢作地区の幹線道路でもあり、また中学生の通学路というふうなこともあるわけですが、今回そういったふうな事情で、来年度になるというふうなことになってきますと、現在スクールバスで通学している一中への通学などの予定もそのまま延長される形になっていくのか、通学の関係について関連してお尋ねします。 ○議長(福田利喜君) 当局答弁。 ◎建設部長(菅野誠君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 建設部長。 ◎建設部長(菅野誠君) 建設部長からお答えいたします。  今回工事を進めている中で、もしかするとやっぱり事故繰越になるというところが、可能性がございましたので、担当課、学校教育課のほうとも協議をさせていただいて、スクールバスの対応を来年度もぜひお願いしたいというところで、一応見込んで予算要求をさせていただいているところでございます。 ◆14番(藤倉泰治君) 議長。14番、藤倉泰治。 ○議長(福田利喜君) 藤倉泰治君。 ◆14番(藤倉泰治君) その辺はひとつ御配慮お願いします。  関連して2点お尋ねするのですが、1つ先ほどの御答弁の中で、誂石橋の下流の防潮堤の県の工事という話がありましたが、あれは従来の防潮堤にかさ上げをして防潮堤そのものを大変強化されているようですが、その工事との関係という話ですが、上流のほうについては今後どうなっていくのか、その辺についてお尋ねしたいと思いますし、それから併せて矢作地区の幹線道路になるわけですが、嶋部地区の道路も従来どおりの狭い道路になっているのです。市の計画では、拡幅をして2車線というふうなことも計画にあるようですが、そのことについても現段階での考え方についてお尋ねします。 ○議長(福田利喜君) 当局答弁。 ◎建設部長(菅野誠君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 建設部長。 ◎建設部長(菅野誠君) 建設部長からお答えいたします。  まず、1点目の上流の県の河川工事についてでございますが、県では誂石橋下流につきましては、順次河川改修、現在の洪水規模に対応した河川改修を行ったというのを伺っておりますので、今後順次河川改修が進むものと考えておりますが、ただ危険な箇所を優先というところもございますので、順次上流に上がっていくかというのは分かりませんが、いずれ工事は進んでいくというふうに認識しているところでございます。  また、2点目の今泉下矢作線の改修工事につきましても、市の計画としては2車線の片歩道というところで計画しているところでございますが、今お話しいただいた県の河川改修等もございますので、その事業に歩調を合わせて整備をしていくこととしておりますので、今後県の河川改修の時期等を考慮しながら、整備を進めていきたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(福田利喜君) ほかに質疑はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) これにて質疑を終結いたします。 ○議長(福田利喜君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第5号は、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 御異議なしと認めます。  よって、本件は委員会の付託を省略することに決しました。 ○議長(福田利喜君) これより討論に入ります。討論はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 討論なしと認めます。 ○議長(福田利喜君) これより議案第5号を採決いたします。  本件は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 御異議なしと認めます。  よって、本件は原案のとおり可決されました。 △日程第12 議案第6号 横田地区宿舎跡地農地復旧工事変更請負契約締結について ○議長(福田利喜君) 日程第12、議案第6号、横田地区宿舎跡地農地復旧工事変更請負契約締結についてを議題といたします。  本件に係る提案理由の説明を求めます。当局。 ◎建設部長(菅野誠君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 建設部長。    (建設部長 菅野誠君登壇) ◎建設部長(菅野誠君) 議案つづりの6の1ページをお開き願います。ただいま議題となりました議案第6号、横田地区宿舎跡地農地復旧工事変更請負契約締結につきまして、命により建設部長から御説明いたします。  提案理由でありますが、令和3年9月に議会の議決を得て工事請負契約を締結した横田地区宿舎跡地農地復旧工事につきまして、今般一部設計変更が生じたことから、地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を求めるものであります。  工事名は横田地区宿舎跡地農地復旧工事、工事場所は陸前高田市横田町字友沼地内、請負者は株式会社高田建設であります。  変更内容でありますが、変更前の契約金額1億9,140万円を2,282万600円増額し、変更後の契約金額を2億1,422万600円にしようとするものであります。  次に、変更の概要につきまして御説明いたしますので、6の2ページをお開き願います。議案第6号説明資料、変更概要であります。工事変更内容でありますが、給排水計画の見直しにおける排水構造物工の増につきましては、農地復旧における復旧高さの調整に伴う給排水計画の見直しにより、排水構造物工を追加する必要が生じたため増工したものであり、復旧土除礫のための表土ふるい分け及び運搬工の追加につきましては、復旧土に礫の混入が確認されたためふるい分けを行う必要が生じたことから、表土ふるい分け及びふるい分けを行うための表土の運搬工を追加するものであります。  以上で議案第6号の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 ○議長(福田利喜君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。 ◆6番(畠山恵美子君) 議長。6番、畠山恵美子。 ○議長(福田利喜君) 6番、畠山恵美子君。 ◆6番(畠山恵美子君) 工事の変更内容2点御説明いただきましたけれども、1点は給排水計画の見直しということ、それから復旧土の中に礫が入っていて、これを除礫する必要があるということなのですが、懸念されるのは、ここはそもそも農地で水田でしたよね。地主さんは複数いるわけですけれども、来年度の作付には間に合うように、これを議決すれば施工していただけるのでしょうか。 ○議長(福田利喜君) 当局答弁。 ◎建設部長(菅野誠君) 議長。
    ○議長(福田利喜君) 建設部長。 ◎建設部長(菅野誠君) 建設部長からお答えいたします。  今回の工期は3月末になっていますので、一応3月までにしっかり工事を終わらせて、あと水張りを4月以降やりながら調整して、作付に間に合うように対応していきたいというふうに考えておりますし、いずれ補完工事というのもございますので、そういうところはその後しっかりと、来年度していきたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(福田利喜君) ほかに質疑はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) これにて質疑を終結いたします。 ○議長(福田利喜君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第6号は、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 御異議なしと認めます。  よって、本件は委員会の付託を省略することに決しました。 ○議長(福田利喜君) これより討論に入ります。討論はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 討論なしと認めます。 ○議長(福田利喜君) これより議案第6号を採決いたします。  本件は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 御異議なしと認めます。  よって、本件は原案のとおり可決されました。 ○議長(福田利喜君) この際、1時30分まで休憩いたします。    午前11時56分 休   憩    午後 1時30分 再   開 ○議長(福田利喜君) 再開いたします。 △日程第13 議案第7号 陸前高田市被災市街地復興整備事業変更業務委託契約締結について ○議長(福田利喜君) 日程第13、議案第7号、陸前高田市被災市街地復興整備事業変更業務委託契約締結についてを議題といたします。  本件に係る提案理由の説明を求めます。当局。 ◎建設部長(菅野誠君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 建設部長。    (建設部長 菅野誠君登壇) ◎建設部長(菅野誠君) 議案つづりの7の1ページをお開き願います。ただいま議題となりました議案第7号、陸前高田市被災市街地復興整備事業変更業務委託契約締結につきまして、命により建設部長から御説明をいたします。  提案理由でありますが、平成24年9月に議会の議決を得て業務委託契約を締結し、令和2年6月に変更業務委託契約を締結した陸前高田市被災市街地復興整備事業業務委託契約につきまして、今般一部設計変更が生じたことから、地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を求めるものであります。  事業名は陸前高田市被災市街地復興整備事業、場所は陸前高田市高田町及び気仙町地内、相手方は独立行政法人都市再生機構、岩手・宮城震災復興支援本部であります。  変更内容でありますが、変更前の契約金額1,806億3,196万4,356円を22億6,519万6,142円減額し、変更後の契約金額を1,783億6,676万8,214円にしようとするものであります。  次に、変更の概要につきまして御説明いたしますので、7の2ページをお開き願います。議案第7号説明資料、変更概要であります。業務変更内容でありますが、事業計画変更等に伴う公共施設整備費等の変更で、高田地区被災市街地復興土地区画整理事業費が9億3,116万3,205円の減、今泉地区被災市街地復興土地区画整理事業費が13億3,403万2,937円の減であります。これらの減額の要因でありますが、事業進捗に伴う事業費の精算に伴う減であります。  以上で議案第7号の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 ○議長(福田利喜君) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 質疑なしと認めます。 ○議長(福田利喜君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第7号は、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 御異議なしと認めます。  よって、本件は委員会の付託を省略することに決しました。 ○議長(福田利喜君) これより討論に入ります。討論はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 討論なしと認めます。 ○議長(福田利喜君) これより議案第7号を採決いたします。  本件は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 御異議なしと認めます。  よって、本件は原案のとおり可決されました。 △日程第14 議案第8号 令和3年度陸前高田市一般会計補正予算(第9号) △日程第15 議案第9号 令和3年度陸前高田市下水道事業特別会計補正予算(第1号) △日程第16 議案第10号 令和3年度陸前高田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号) △日程第17 議案第11号 令和3年度陸前高田市漁業集落排水事業特別会計補正予算(第1号) △日程第18 議案第12号 令和3年度陸前高田市国民健康保険特別会計補正予算(第3号) △日程第19 議案第13号 令和3年度陸前高田市介護保険特会計補正予算(第4号) △日程第20 議案第14号 令和3年度陸前高田市水道事業会計補正予算(第3号) △日程第21 議案第15号 陸前高田市附属機関設置条例の一部を改正する条例 △日程第22 議案第16号 陸前高田市個人情報保護条例の一部を改正する条例 △日程第23 議案第17号 陸前高田市国民健康保険税条例等の一部を改正する条例 △日程第24 議案第18号 陸前高田市溜池の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例 △日程第25 議案第19号 陸前高田市漁港管理条例の一部を改正する条例 △日程第26 議案第20号 陸前高田市市営住宅条例の一部を改正する条例 △日程第27 議案第21号 陸前高田市市営住宅併設店舗に関する条例の一部を改正する条例 △日程第28 議案第22号 陸前高田市ピーカンナッツ産業振興施設条例 △日程第29 議案第23号 令和4年度陸前高田市一般会計予算 △日程第30 議案第24号 令和4年度陸前高田市下水道事業特別会計予算 △日程第31 議案第25号 令和4年度陸前高田市農業集落排水事業特別会計予算 △日程第32 議案第26号 令和4年度陸前高田市漁業集落排水事業特別会計予算 △日程第33 議案第27号 令和4年度陸前高田市国民健康保険特別会計予算 △日程第34 議案第28号 令和4年度陸前高田市後期高齢者医療特別会計予算 △日程第35 議案第29号 令和4年度陸前高田市介護保険特別会計予算 △日程第36 議案第30号 令和4年度陸前高田市水道事業会計予算 ○議長(福田利喜君) 日程第14、議案第8号、令和3年度陸前高田市一般会計補正予算(第9号)から日程第36、議案第30号、令和4年度陸前高田市水道事業会計予算までの補正予算案7件、条例案8件及び新年度予算案8件の計23件を一括して議題といたします。  本23件に係る提案理由の説明を求めます。当局。 ◎副市長(舟波昭一君) 議長。 ○議長(福田利喜君) 副市長。    (副市長 舟波昭一君登壇) ◎副市長(舟波昭一君) ただいま議題となりました議案第8号から議案第30号までの23件につきまして、命により副市長から提案理由の御説明を申し上げます。  初めに、議案第8号から議案第14号までの補正予算につきましては、主に年度末を迎えての事業費の精算等に伴う補正措置をしようとするものでございます。  まず、議案第8号、令和3年度陸前高田市一般会計補正予算(第9号)でありますが、新型コロナウイルス感染症対策関連事業費及び各事業費の精算見込み等に伴う補正を計上し、併せて繰越明許費の計上、債務負担行為及び地方債の補正をしようとするものでございます。  次に、議案第9号、令和3年度陸前高田市下水道事業特別会計補正予算(第1号)でありますが、事業費の精算見込みに伴う補正をしようとするものでございます。  次に、議案第10号、令和3年度陸前高田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)でありますが、事業費の精算見込みに伴う補正をしようとするものでございます。  次に、議案第11号、令和3年度陸前高田市漁業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)でありますが、事業費の精算見込みに伴う補正をしようとするものでございます。  次に、議案第12号、令和3年度陸前高田市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)でありますが、事業勘定においては診療報酬負担金等の補正、診療施設勘定においては事業費の精算見込みに伴う補正をしようとするものでございます。  次に、議案第13号、令和3年度陸前高田市介護保険特会計補正予算(第4号)でありますが、保険事業勘定において居宅介護サービス計画費等の補正をしようとするものでございます。  次に、議案第14号、令和3年度陸前高田市水道事業会計補正予算(第3号)でありますが、事業費の精査等に伴う補正をしようとするものでございます。  次に、議案第15号、陸前高田市附属機関設置条例の一部を改正する条例につきましては、陸前高田市男女共同参画推進協議会の設置に伴い、所要の改正をしようとして提案するものでございます。  次に、議案第16号、陸前高田市個人情報保護条例の一部を改正する条例につきましては、行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律及び独立行政法人等の保有する個人情報の保護に関する法律の廃止に伴い、所要の改正をしようとして提案するものでございます。  次に、議案第17号、陸前高田市国民健康保険税条例等の一部を改正する条例につきましては、同一世帯に18歳までの被保険者がいる場合における減免及び税率改正に係る激変緩和措置の継続並びに全世代対応型の社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律の施行に伴い、所要の改正をしようとして提案するものでございます。  次に、議案第18号、陸前高田市溜池の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例につきましては、被災市街地復興土地区画整理事業の換地処分等に伴い、所要の改正をしようとして提案するものでございます。  次に、議案第19号、陸前高田市漁港管理条例の一部を改正する条例につきましては、漁港施設の使用料の改定及び所要の改正をしようとして提案するものでございます。  次に、議案第20号、陸前高田市市営住宅条例の一部を改正する条例につきましては、東日本大震災の被災者等に係る収入超過者の認定及び高額所得者に対する明け渡しの請求の特例措置を講じるため、所要の改正をしようとして提案するものでございます。  次に、議案第21号、陸前高田市市営住宅併設店舗に関する条例の一部を改正する条例につきましては、併設店舗使用料を改定しようとして提案するものでございます。  次に、議案第22号、陸前高田市ピーカンナッツ産業振興施設条例につきましては、陸前高田市ピーカンナッツ産業振興施設の設置及び管理に関し、必要な事項を定めようとして提案するものでございます。  次に、議案第23号から議案第30号までの8件は、令和4年度の各会計予算でございます。  まず、議案第23号、令和4年度陸前高田市一般会計予算でありますが、令和4年度当初予算におきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に引き続き全力で取り組み、市民の安心安全を確保しながら、陸前高田市まちづくり総合計画に掲げる事業を展開することで、「夢と希望と愛に満ち 次世代につなげる 共生と交流のまち 陸前高田」の創造を目指した予算編成に努めたところであり、170億600万円を措置したものでございます。  次に、議案第24号、令和4年度陸前高田市下水道事業特別会計予算でありますが、施設の維持管理費及び公共ますの整備費等で5億8,498万8,000円を措置したものでございます。  次に、議案第25号、令和4年度陸前高田市農業集落排水事業特別会計予算でありますが、施設の維持管理費及び公共ますの整備費等で6,448万4,000円を措置したものでございます。  次に、議案第26号、令和4年度陸前高田市漁業集落排水事業特別会計予算でありますが、施設の維持管理費及び公共ますの整備費等で7,681万6,000円を措置したものでございます。  次に、議案第27号、令和4年度陸前高田市国民健康保険特別会計予算でありますが、事業勘定におきましては国民健康保険の運営費で20億8,260万5,000円を措置し、診療施設勘定におきましては二又及び広田診療所の運営費等で1億5,769万9,000円を措置したものでございます。  次に、議案第28号、令和4年度陸前高田市後期高齢者医療特別会計予算でありますが、後期高齢者医療に係る運営費で2億8,673万3,000円を措置したものでございます。  次に、議案第29号、令和4年度陸前高田市介護保険特別会計予算でありますが、保険事業勘定におきましては介護保険の運営費等で25億9,466万5,000円を措置し、介護サービス事業勘定におきましては介護予防支援事業費等で2,125万円を措置したものでございます。  次に、議案第30号、令和4年度陸前高田市水道事業会計予算でありますが、収益的収支においては、収入で5億8,952万9,000円、支出で5億7,251万8,000円としております。資本的収支では、市内配水管整備事業等を行うこととしており、収入で1億8,559万1,000円、支出で4億2,099万5,000円となり、収入が支出に対して不足する額2億3,540万4,000円については、当年度分損益勘定留保資金等で補填しようとするものでございます。  以上、提案理由の概要を申し上げましたが、これらの議案の細部につきましては、審議に際しまして関係部課長等をして説明させていただきますので、慎重に御審議の上、御賛同くださいますようお願いを申し上げまして、提案理由の説明といたします。 ○議長(福田利喜君) ただいま議題となっております議案第8号、令和3年度陸前高田市一般会計補正予算(第9号)からから議案第30号、令和4年度陸前高田市水道事業会計予算までの補正予算案7件、条例案8件及び新年度予算案8件の計23件については、議事の順序を省略してお諮りいたします。  本23件については、議長を除く議員全員をもって構成する予算等特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 御異議なしと認めます。  よって、本23件については予算等特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。 ○議長(福田利喜君) ただいま設置されました予算等特別委員会の委員の選任につきましては、委員会条例第8条第1項の規定により、議長を除く議員全員を指名いたします。 ○議長(福田利喜君) 予算等特別委員会の正副委員長互選のため、同委員会を来る3月3日、本会議散会後、委員会室に招集いたします。 △日程第37 請願第1号 再審法(刑事訴訟法の再審規定)の改定を求める意見書提出を求める請願について ○議長(福田利喜君) 日程第37、請願第1号、再審法(刑事訴訟法の再審規定)の改定を求める意見書提出を求める請願についてを議題といたします。 ○議長(福田利喜君) お諮りいたします。  本件については、議事の順序を省略し、直ちに請願文書表に記載のとおり、総務常任委員会に付託の上、審査いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 御異議なしと認めます。  よって、本件については請願文書表に記載のとおり、総務常任委員会に付託の上、審査することに決しました。 △日程第38 請願第2号 加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的支援制度創設について ○議長(福田利喜君) 日程第38、請願第2号、加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的支援制度創設についてを議題といたします。 ○議長(福田利喜君) お諮りいたします。  本件については、議事の順序を省略し、直ちに請願文書表に記載のとおり、教育民生常任委員会に付託の上、審査いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(福田利喜君) 御異議なしと認めます。  よって、本件については請願文書表に記載のとおり、教育民生常任委員会に付託の上、審査することに決しました。 ○議長(福田利喜君) この際、御連絡いたします。  明25日から27日までは休会、28日は一般質問を行います。また、3月1日は休会、2日及び3日は一般質問を行います。 ○議長(福田利喜君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。    午後 1時48分 散   会...